ヤマト運輸のマイクロバス、それに乗り込む大勢の外国人。
その光景に謎を感じつつ、さらに目的地に向かって国道沿いを歩いた。
行く手のほうに、青い軽自動車が両点滅を出して止まっており、その横に、赤白のコーンが立っていた。
こんなところで、故障?
片側2車線の国道、それも、路肩に寄せきっておらず、コーンと合わせると1車線、ほぼ占領してしまっている。
何たる迷惑な、と思ったが、近づいてギョッとした。
フロントガラスの真ん中に、でかでかと黄色の「駐車禁止」キップが張られていたのである。
さらに驚いたのは、運転席に人がいて、ダッシュボードに足を上げたまま、爆睡していた。
さらにさらに驚いたのは、その軽自動車の後ろにパトカーが停車していて、中に警官が2人乗って待機しているのである。
一体これは、どういうことなのか。
真相が知りたいし、興味津々だったが、じろじろ見るわけにも行かず、やむを得ず通り過ぎた。
そして……
目的地に着き、用事を済ませ、再びそこを通りかかったのは、かれこれ2時間近く後のことだったのだが、軽自動車もパトカーも、「さっき見たまま」の状態だった。
変わっていたのは、爆睡していた運転手が、起きて誰かと携帯で話していたことだけだった。
運転手は何をしているのか。
警察は何をしているのか。
駐禁でいいから、取りあえず、車を早くどかせ!と思うのだが、駄目なのか。
警察官2人、そうしてじっとしている間も給料、出てるんだぞ、なんて思ってしまった。
その給料のいくばくかは、私が収めた税金じゃないの、とまで。
謎また謎。
久々に、長距離散歩の醍醐味を味わった。
この日、歩いた歩数14,830歩。
世の中は 分からぬことが あふれてる
鞠子