ずっと前、聞いたか読んだか、有識者が「ストレスはハレでもケでも蓄積する」と言っていたことを思いだした。
当時は聞き流したが、今頃になって、本当にその通りだとつくづく思うようになった。
稲垣潤一コンサートに行った。1日おいて(←この日は、普通に出勤し、ダブルワークもした)バス旅行に出かけた。
つまり、1週間の間に、言ってみればハレの日が2日あった。
そのせいで、完全に体調が狂ったのである。
平たく言えば、「いつもと違うことが続くと、疲れがたまる」。
身体的な面だけではない。
コンサートも旅行も楽しいが、それが続くと、皮肉なことに、普通の日常がすごく恋しくなるようになった。
出勤して仕事して、スイミングで泳ぎ、晩酌して、夜ダブルワークをする。毎日、時間的にぎりぎりでどうしても寝るのが遅くなってしまうのだが、それでもその毎日のルーティンがどんなに心穏やかか、ハレの日のたびに実感するのだ。
もちろん、年を取ったって、毎日、いろんなことにチャレンジしてスリリングな時間を過ごすことが楽しくてたまらない人もいる。
でもやっぱり、私は違うな。
どちらかと言えば、若いころから変化は好まないタイプだった。それが、年とともにますます顕著になっただけのことだ。
だからやっぱり、私は大物には決してなれなかったし、なれないし、そのほうがで十分幸せだったと妙に納得している。
平凡な 日々も100年 有か無し
鞠子