新型コロナに翻弄されたのがざっと5年間とする。
ところで、コロナがあろうとなかろうと、5年前に比べて今の私は5年分老いている。
これ、もしコロナがなかったら、5年後の今の老い方は全然違うものになっているだろうか。
コロナ前、新幹線に乗って、歌舞伎やらオペラやら、あちこち行っていた。
名フィルなど、年間チケットを買って、月イチで聴きに行っていた。
とりあえずコロナ禍が明けた今、そういう日常に戻っても全然OKなんだけど、心身ともにしんどさが先立ってしまい、なかなか腰が上がらない。
もし、コロナがなかったら、今、しんどさなどなく、同じようにあちこち出かけていたのだろうか。
だとすると、コロナのせいで「老いが加速した」ということになる。
だとすると、ものすごく損した気分になる。
だけど、戦時中とか考えたら、こんなの、大した「損」じゃないよな。
あの時代に生きていた人々の行動制限はとんでもなく、それどころか命まで否応なく差し出さされて、とんでもなく「損」だ。
戦争がなければ、どんなにか活躍できた人々がものすごくたくさんいたはずだ。
生まれる時は選べないから、これもまた「運」だとあきらめるしかないんだけど、なんか理不尽やなあとちらと思う。
心身の バランスどんなに 大切か
鞠子