歌トモのKちゃんにほうれん草とトマトをいただいた。
お礼を言ったら「お礼言ってもらえるようなものじゃないの。本当に虫食いだらけだから」としきりに恐縮している。
Kちゃん家は、ご両親が「ほぼ専業農家」。
実際に、田や畑を見たわけではないが、野菜や果物をいっぱいつくっているらしい。
これまでも、玉ねぎ、オクラ、ニンジン、きゅうり、それどころか、シャインマスカットやらビーツやら、高価or珍しいものもいっぱいいただいた。
それらを育てるのがどんなに大変か。
他に仕事を持ちながら田畑を手伝っているKちゃんの話を聞いているだけで、全く頭が下がる。
ほうれん草は、確かに虫食いだらけで、一見、ギョッとした。
だが、考えてみれば、虫が食って当然なのだ。いつも、スーパーで買ってくる野菜は、「虫が食ってない」のではなく、「虫が食えない」野菜なのだ。
そうでなければ、売れないから。現に私だって、虫食いだらけほうれん草とそうでないほうれん草があったら、絶対後者を選んで買う。
虫などついていようものなら、手に取ることすらしない。
だけどそれは、おかしな判断なんだよね。
Kちゃんにもらったほうれん草は、満身創痍で穴あきだらけだったが、日ごろ私が見ているほうれん草とは全然別の野菜みたく、堂々としていた。
茎も葉も、がっちり・シャッキリしている。
あまりにも穴々な葉っぱ部分は部分的に取って捨てたが(←本当は、それも必要がないと思うが)、おひたしにしたら、強烈な「ほうれん草味」がして、すりごまだけで十分な信じられないくらいのおいしさだった。
虫が食う 私も食す 鮮・緑
鞠子