歌トモたちとファミレスに行った。
たまたま私とSちゃんが同じものを注文。
それなのに、お運びロボくん、なぜか1人分しか運んでこなかった。
Sちゃんのほうが奥の席だったから、とりあえず、まず彼女にそれを回そうと思ったのだが、ロボくんに最も近い位置にいたKちゃんがお皿を手に取ると同時に、「じゃあ、じゃんけんね」と言ったのだ。
私とSちゃんと、どちらが先に注文したものを手にするか。
Kちゃんは、それをじゃんけんで決めろ、と言った。
Sちゃんも、それが当然みたいな雰囲気だった。
もう一人分、間違いなく後で運ばれてくる。
仮に、注文ミスや店側のミスでオーダーが1人分しか通ってなかったとしても、待てば必ずもう1人分、料理は運ばれてくる。
だから、その順序など取るに足らないことだが、それでも確かに、じゃんけんで決めた方が平等感が強い。
私以外、全員、教員。毎日、大勢の子供たちに相対する彼女らにとって、それは至極当たり前の話なのだ。
私は、そのよなことをじゃんけんで決めるというのが、ものすごく新鮮だった。
なにより、じゃんけんという行為そのものが、ものすごく久しぶりだった。
…こんなことに感動しているなんて、その場では口にできなかった。
グーチョキパー 何を出すかで 道決まる
鞠子