朝、新聞を取りに表に出たら、玄関ドアの前に回覧板が置いてあった。
全くため息が出る。
私はこの春、町内会を脱会した。
だから、回覧板は飛ばされてしかりなのである。回覧板の表紙裏に付けてある、読んだらチェックを入れる名簿からも名前が削除されている。
西隣の人は、私の名前が名簿にないのを知ってか知らずか、毎回、回覧板を我が家に持ってくる。
町内会を脱会した理由はただ一つ、このままだと、数年後、自治会長が回ってくるからだ。
幾つかの町内会を束ねた自治会の長。がっちりと輪番が組まれており、会長が回ってくるのは間違いない。
自治会長などなろうものなら、仕事と両立はできそうにない。
町内会を脱退したら、これまで回覧板で知らされていた情報は一切来なくなる、と思っていた。
それが少々不安だった。
だがしかし、今のところ、回覧板は必ず回ってきている。本来、私は見る資格がない(←町費、払っていないわけで)と思いつつ、申し訳ないが、見てしまっている。そして、東隣の家に回す。
つまり、町内会に入っていたころと、基本、何も変わっていない。さすがに市の広報誌は配られなくなったが、これは職場関係で行く銀行に置いてあり、都度もらってきているのでやっぱり困らない。
町内会の行事から解放された分、むしろ得をしてしまっている。
これでいいのかと思いつつ、今日も回覧板を見た。
地元の小学校(←私の母校)の機関誌が入っており、楽しく読ませていただいた。
町費を払っているみなさん、ごめんなさい。
回覧板 回れば私 生きている
鞠子