スーパーの棚に「米がない」のを知ったのは、かれこれ1か月ぐらい前。
私自身、それを見てもあんまり不思議に思わなかったのである。
だがしかし、1週間たっても2週間たっても、米がない。
ここへ来て、ようやく「これはいったいどうなっているんだ」と思い始めた。
そうこうするうちに、わが家のお米がとうとう底をついた。
だが、たまたま行ったマックスバリュのコメ売り場に「2合入り」の小さなお米が1つだけあった。
2合あれば1週間、しのげる。
こんな少量買いしたら割高なのは分かっているが、何しろこれしか売っていない。
そうして1週間後、わが家から再び米が消えた。
西友にもバローにも、ドラッグストアにも米がない。
これって大問題じゃないのか。だけど、誰もあんまり騒がない。トイレットペーパーだったら大騒ぎになるのに、米はそうならない。
つまり、米はもはや「必需品」ではないのだ。
パンもあれば麺もある。よしんばパンや麺がなくても、代用となるものはいくらでもある。
これ、一昔前の日本だったら大問題だったと思うのだが。
米不足で痛感する時代の変化……
いや、それにしても、コンビニに行けば普通におにぎり売っているし。
外食しても、「米、切らしてます」なる表示は一度も見かけたことがない。
結局米は、「あるところにはある」のだ。
まったくもって、不思議な米不足ではないか。
幸か不幸か、くだんのマックスバリュに、また1袋だけ米があった。
今度は6合入りだったので、前のより大きい。
とりあえず、わが家はこれで十分だが、これまた「1袋だけ残っている」のもなんとも図ったようなタイミングで謎が残る。
この米不足、やっぱり不思議なことが多すぎる。
幸せの 象徴だった 白い米
鞠子