激暑。
今日は39度だ、40度だと言っているが、一体どこで測っているのか。
アスファルトの上とかビルの谷間とか、もっと暑いに違いない。炎天下に止めた車など、次乗り込むとき、シートベルトの金具は全然触れない。座席もヒートクッション状態になっている。
命に危険が及ぶほどの気温。
だから、エアコンを適切に使え、というが、前から、エアコンを使えば使うほど地球温暖化が加速し、負のスパイラルに陥るのではないか、と思っていた。
だが、この夏、息苦しいほどの暑さに直面し、別の危惧が頭をもたげだした。
今年より来年、来年より再来年、もっと暑いに違いない。つまり、暑さに強い人しか生き残れないのではないか。
もちろん、今、暑さで死んでは元も子もないが、それでも徐々に灼熱に耐えられるよう慣れていかなければだめなのではないだろうか。
中華料理店の料理人は、熱い油が飛びまくるが腕をやけどしない、と聞いたことがある。
私の仕事関係に庭師さんがいるが、あるとき、1時間ほどその人の会社で打ち合わせをした際、私は蚊に刺されまくった。ストッキングの上から、長袖のブラウスの上から、容赦なく刺されたのだが、彼は全然ゼロ。血の種類にもよるのかもしれないが、蚊は頑丈な肌の庭師を避けているとしか思えなかった。
暑さも同じで、今、命を落とさないようにしながらも暑さに慣れる訓練をしていかないと、来年、再来年、取り返しのつかないことになる気がする。
コロナといい気温といい、いったい何という世の中になってしまった(してしまった)のだろうか。
夕立の 後の涼など 遠い夢
鞠子