職場のスタッフ会議で、資料の読み合わせをした。
順番に音読、区切りのいいところで次の人に変わる。
私の番が来て読み進めていくうちに、「武令会」なる固有名詞に出くわした。
ん? 「タケレイカイ」か? 「ブレイカイ」か? 初めて聞く言葉だぞ。
私は一瞬、言葉に詰まった。
それを見た上司が、露骨に嫌な顔をした。
そして、ものすごく冷徹な口調で「読めんのか、これ」と言った。
余りの冷やかさにひるむ私に、彼は「最近、たるんどるんやないか」と言い放った。
そのもの言いは、「この仕事をしていれば、武令会、知ってて当たり前やろ」感が満載だった。
私は正直に、「すみません。分かりません。タケレイカイですか、ブレイカイですか」と聞いた。
そうしたら上司は、鬼の形相で、「答える気にもならん。いい加減にしろ」と怒鳴った。
…久々に、マジで叱られた。
ちなみに、怒った上司は元上司で、基本的に怒ったことのない人だった。
今回の夢の中で、初めて怒り顔を見た。
そして、タケレイカイなのかカブレイカイなのかは分からないまま、目が覚めた。
夢の中 話を作る 人は誰
鞠子