私の出身大学の准教授が、警察に表彰された、という話を聞いた。
何でもジョギング中、うずくまっている高齢男性を見つけ、声をかけたら「M市まで歩いて帰る」と言ったそうで、准教授はこれはヘンだと思い、警察に連絡をしたらしい。
その高齢男性は、家族から捜索願が出されていた。
准教授のおかげで、無事に家に帰ることができ、警察から表彰された、という顛末だった。
まずは無事で何より。
その結果を踏まえた上で、私としては苦笑せざるを得なかった。
おじいちゃんが准教授に声をかけられたところから「歩いて帰る」といったM市まで、およそ10キロ、と見た。
これは、最近の私の長距離散歩と似たような距離だ。
つまり、私も「大丈夫ですか」と声をかけられるやもしれない、ということだ。
おそらくおじいちゃんには、明らかに「何かヘンだ」と思わせるような言動があったのだろうとは思うが、じゃあそれ、私にはないか?
…自信、ないわ。
おじいちゃんと私は紙一重。
少なくとも、きょろきょろしながら歩くのは控えるべきかもしれない。
…いろんなお宅の玄関先とか庭、見るの好きなんだけどなあ。
庭を見て、花を見ている つもりだが
鞠子