職場でもスーパーでも、人がいるところでは基本的にマスクをしている。
コロナが怖いこともあるが、それと同じくらいにマスクをしていないと、なんだか下着をつけてないような気が今もする。
そもそも私は、コロナ禍前からしょっちゅうマスクをしていたので、あんまり苦にならない。
ただ、気になるのはマスクの上部、ワイヤー部分の跡が目の下あたりで顔を真横に縦断すること。
だからますます、マスクが外せなくなるのだが。
今日も家にかえってマスクを外し、鏡を見、どっと疲れた。
横真一文字。
いや、それより、この頬骨の下に深い溝、何?
え、うそ? この溝、何?
自分の顔をガン見した。
目の下のマスクワイヤー線と、理由が分からぬ頬骨下の溝が顔の中、並行に走っているではないか。
何だろ、この溝。
理由が思い当たらない。
鏡をしげしげ見つつ、考えた。
この溝、マスクのプリーツのせいだ。
それしか考えられない。確かに、プリーツの角度と一致している。
ということは、プリーツ程度の圧迫でも頬に溝ができ、それがなかなか回復しないということだ。
改めて、大ショック。
指先で たどる後から 夢しぼむ
鞠子