一昨日、『探偵ナイトスクープ』を観ていて、とても不快な気分になった。
依頼した一般女性。
何とかさんという格闘技選手の大ファン…などという生易しい表現ではなく、もう完全にドロ沼夢中。結婚まで夢見ている。だが、その格闘技選手が結婚しているのかどうか、調べても分からない。そこで彼女の依頼は、リング上で選手に未婚かそうでないか、直接聞きたい。そして、もし結婚していれば、選手の得意技でノックアウトされ、そのときの温もりを大事にすることで諦める。で、もし未婚なら、結婚を申し込みたい。
おおよそ、そんな内容。
聞いただけで、これ、不愉快、と思った。同時に、これ、ある意味ストーカーと同じではないか、と思った。だから、こんなの放映してもいいのか、と。
格闘技選手は、テレビにも出てる人のようだ。
私は知らない人だったが、一般人ではなさそう。
そういう人のファンになる、推しになる、それは全然結構。
私だって、南朋サマ推しであちこち追っかけていたわけで、本質的には変わらない。
だけど、テレビを使って直接相対し、みんなが見ている前でプライベートまで言わせ、挙句の果て求婚なんてありえない。
そもそも選手にしたらこの女性は「見たことも会ったこともない人」で、いきなり求婚されるなんて困惑以外の何物でもないだろう。だけど、いわゆる「芸能人系統」の人なわけで、むげにすることもできない。
つまり、こういう状況になったら「芸能人系統の人のほうが立場が弱い」。
そもそも知らない人からいきなり求婚される。それも相当強引に、なんて、これ、ストーカーと同じじゃん。
選手は事情を全然知らず、この女性が「格闘技の選手になりたいから来た」という触れ込みだった。
実は事情は知らせてあったのかもしれないが、格闘技選手にしたらリングは神聖なものだろうし、その上でのこの女性の振る舞い、下品なもの言い、見ていて全く不快だった。
なにより、こんな依頼を取り上げ、放映する制作側、全くどうかしていると思わざるを得なかった。
倫理とか 規範はないのか テレビ局
鞠子