職場の隣に高齢者施設がある。

1つの建物の中に、デイサービス部門と有料老人ホーム部門があるらしい。

 

駐車場に車を止め、職場に入るまでの間、大勢の老人が大きなテーブルに向って座っているのが見える。

何か作業をしているみたくな人や、新聞を読んでいる人、ボーっとしている人や居眠りをしている人まで、実に取りとりとめなく十人十色。ただ、全員に唯一共通しているのは、「とても時間がゆったり流れている」ことだ。

おそらく、その作業をしようがしまいが、新聞を1時間で読もうが1日かけて読もうが、とがめられることはないのだろう。

 

毎日あせあせしている私の日常とは真逆。

かといって、じゃあ私がこのご老人たちを取り巻く遅い時間の流れの中にいたらどうだろうか。

退屈過ぎてたまらないに違いない。

そして、ご老人たちからしたら、もしかしたら忙しい私がうらやましくみえるかもしれない。

 

ほどよく早く、ほどよくゆっくり流れる時間というのは、難しいんだろうな。

 

本業もしたい・ダブルワークもしたい・スイミングやステップ台運動もしたい・歌も歌いたければピアノも弾きたい・そういえば、映画も観にいきたいし昼飲みもしたい。

でも、時間の流れをほどよくしたいから、これらしたいことのどれかを削ろう、などということはできないし、決してしたくない。

できれば本業とダブルワークの仕事量がそこそこだったり、あるいは忙しい時期がずれたりしてくれれば、多少時間の流れがゆるやかになると思うのだが、そんな都合よくいくわけがない。

 

…と思って、今の生活を享受し、ただでさえ遅くなった諸行動を受け入れ、当分の間、激少ない睡眠時間でガンバるしかない。

 

 

 

 

 

 

ゆったりと 流れる時間に もの思う

鞠子

 

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