出先で見た新聞、見開きで「日本損害保険代理店協会」の広告が載っていた。
県内、地域ごとに分けて代理店の人の顔がずらずらっと並んでいる。
仕事柄、こういう広告を見ると、つい「客様はいないか」と探してしまう。
そして、どんな業種でも、たいてい数人は客様がいる。
今回の広告も、何人か見つけた。だがそれ以上に、とある代理店のところで思わずワロてしまった。
一つの代理店名で3人の男性が並んでいる。
全員同じ名字で下の名前も一字ずつ同じ漢字が使われている。
明らかに祖父・父・息子の3人。
なにより、名字よりも名前よりももっと確実な証拠は、3人とも年こそ違えど「全くそっくり」。
顔型、生え際、髪質、口角の上がり方、首のたるみ、目の下のたるみ、どれもこれも全く似ている。
瓜二つならぬ瓜三つ。
もしくは連続コピー。
私自身、最近本当に母に似てきちゃって。
若いころは、むしろ父に似ていたのにな。
飾ってある遺影にふと目をやると、まるで自分を見ているよう。
どっちにしても、親子って、こんなに似るんや。
当たり前といえば当たり前なんだけど、不思議だし、ある意味よくできているな、と思う。
目頭の 間はそれでも 父がいる
鞠子