友だちが、隣市の美術展で入賞したとのことで、作品を観に行った。

彼女は絵だけでなく、染色や篆刻などいろんなことにチャレンジし続けており、そのパワフルさは相当なもの。時間もお金もかかるだろうが、何よりその気力と持続力がすごい。

 

観に行ったところで、私には、こういった作品の良しあしは全くわからない。

彼女の作品は少し前、個展で観たことがあって、「なるほど、いい色」とは思ったが、作品の出来としてどうなのかは私には判断できない。今日も、優秀賞、奨励賞、入選と作品に明示してあったが、「なぜこれが優秀賞であれが入選なのか」は本当にわからない。

 

今日、特に「?」だったのは、一つは「書」だ。

横長の作品で、20行ぐらいの詩が書かれている(←達筆すぎて、読むことはできません、念のため)。

その20行が、遠目から見るとなだらかな山のようになっている。1行当たりの文字数はほぼ同じなのに、真ん中に向かって高く(長く)書かれ、終わり向かって低く(短く)書かれている。なので、ビジュアル的にまるで絵を見ているかのような感じでおもしろい。

何やら賞の札もついている。

 

ところが、その数点横に、同じレイアウトの(つまり、なだらかな山のような)作品が1つ、それからまた少し離れたところに1つあった。

書かれている内容は違うようだが(←だから、読めないわけ)、字体も似ているので、おそらく、同じ先生に師事しているのではないか、と思った。

それが、そのうちの1つだけ、選外だったのだ。

絶対絶対、横に3つ並べたら、「もしかして、同じ作品か?」と誤解しそうなほどの類似。

 

…うーん、どこが違うのか。さっぱり分からん。

選評を読んでも、いまいち納得できない。

 

それからもう一つ「?」だったのは、「写真」だ。

もともと見ても優劣がわからんのに、写真ごとに「デジタル処理有」「デジタル処理無」が明記されていた。

全くのドシロートがこんなことを言ってはいけないが、デジタル処理など施したら、それはもう「写真」ではなくて「創作物」という別のジャンルなのではないか。デジタル処理がされているものといないものを一緒に審査するって、写真の世界では普通なのか。

 

それよりなにより、

傲慢だが、こういう市町村主催のものって、正直あんまり信用できない。

私自身、この前まで、エッセイや小説であちこちの市町村に出していた。自分自身、「大したことないな、これ」と納得できない作品で賞をもらったり、最優秀賞を取った他の人の作品を読んでも、どこがいいのか全然わからなかったり。

選者の経歴を調べたら、「元国語教師」だったり。

「全く別の仕事をしている知人」が選者だったこともあった。

 

…なんて、今や全く創作活動をしていない私が言ったって負け惜しみになっちゃうけど。

ま、いろんな作品を「面白く」観ることができたので、友に感謝。

 

 

 

 

絵も歌も 優劣つける ものなのか

鞠子

 

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