出勤途上、イチョウ並木がある。
この時期、とにかくすごい落ち葉で、道路沿いの人たちは大変だろうなと思うが、黄色くなったイチョウの木は、紅葉ならぬ黄葉で、これがなかなか美しい。
この出勤途上のイチョウ並木では気にならなかったのだが、先日、仕事で某所に向かう最中に通ったイチョウ並木は、全く不思議な景観を呈していた。
きれいはきれいなのだ。
出勤途上のイチョウより、黄色が鮮やかで目が覚めるほど。
だが、ところどころに「葉、全落ち」の木、「半分程度、黄化している」木、それどころか「緑の葉のまま」の木があるのである。
その差があまりに激しくて、不思議でならない。
最初は、沿道の建物の形や高さ、カーブの向き等による風当たりの違い、日光が当たる時間や強さの違いが原因かと思ったが、隣り合わせているのに葉全落ちの木とまだ緑色のままの木が並んでいたりして、どうにも解せない。
背の高さ、枝の張り方は、ほぼほぼどれも同じ。
だけど、考えられるのは、もう「個体差」しかない。
これほど差が出るなんて、すごい&面白いとしか言いようがない。
目的地につき、駐車場に車を停めて、しばしイチョウの木々をながめた。
ともあれ、黄葉のイチョウは、本当に美しい。
緑葉のイチョウは、激暑だった夏を思わせる。
そして、完全落葉のイチョウは、来るべき冬そのものだった。
冬が来た イチョウの色々 あでやかに
鞠子