数日前、横浜だったかで、「コンサート会場から出てきたら、おなかに刃物が刺さっていた」という事件があったでしょう。大勢人がいる中で、知らない人にからだを刺される、なんて、なんと怖い話か、と思ったが、これ、どうやら自作自演らしい。
だけどなあ。
自分で自分を刺す。
これって私にしたら、もっと怖い。
公の場において、自分で自分を刺さなきゃいけない深いワケがあったのだろうが、それにしても私にしたらこれは怖い。怖すぎる。
もし、もうどうにも生きていけない、自殺する、となった場合、その方法を考えてみると、
①首をつる…って、セキがひどいときですら苦しくてたまらないんだから、絶対ムリ。
②入水する…いや、これはダメだ。スイミングで息継ぎ失敗したときですらダメなんだから。
③ガスとか練炭…うーん、臭いだろうし息苦しいだろうし、えらくてたまらないだろうなあ。やっぱダメ。
④薬物を飲む…普通の錠剤すらできるだけ避けたいのに、飲めるわけがない。多量に、なんてもっとムリ。大腸内視鏡検査の前に飲むアレですら、大苦痛。
⑤薬剤を注射する…って、だから、刺すとか絶対ダメなんだってば。シクって針をちょっと刺したとき、紙で手を切ったときですら一気にやる気が失せるんだから。
⑥高いところから落ちる…地面につくまでの間の恐怖を考えたら。
⑦列車に飛び込む…あの速度の鉄の塊にぶつかるor轢かれるなんて、死ぬより痛いに違いない。
⑧焼身…絶対ありえん。コンロの上の鍋に触れただけでも大騒動なのに。
⑨餓死…できると思えない。
⑩感電…どんなにビリビリするだろう。焼けるような感じか。考えただけでゾッとする。
…ということで、横浜の人は死のうとしたのか当てつけだったのかわからないが、いずれにしても私にとっては、何があろうとどんな理由があろうと、この人がしたことはできない。
っていうか、一番避けたい事柄。
痛みや苦痛を避け通したい、などと言っているが、突き詰めて考えれば、ある意味、私は「生」に対して超貪欲、とも言える。
おなか刺した人、今、さぞ痛いだろうな。
ああ、ダメダメ、ゾッとする。
段ボール 端ににじんだ 赤一点
鞠子