(1)真ん中に立っている老人
いつものよう、仕事用で銀行に行った。
そこはATMが2台ならんでいるのだが、老人がその「2台の真ん中」に立ち、上半身を左に傾けて手を伸ばすというなんとも不自然な姿勢で左側のATMを操作していた。
他の利用客がいないため、記帳かなんかでATMを2台とも使っているのか、と一瞬思った。
だが近づいてみると、この老人が使っているのは左側のATMだけだった。
わざとらしく右側のATM前に立ってみたが、老人は全く動こうとしない。となると、私はおじいさんとぴったり寄り添わなければならず、なんとも気味が悪いので、やむを得ず右にずれて立った。
後ろから見たら、2人ともATMから右にずれた状態で手だけ伸ばしているというヘンな光景だったに違いない。
(2)その車だけ
職場の駐車場、奥の方6台は、近くの銀行専用駐車場になっている。
といっても客が止めるわけではなく、もっぱら銀行の社用車が止めてある。
今日、その6台のうちの1台だけ、車の下にスズメの大群がいた。
6台とも白の軽自動車で、形状はほぼ同じなのである。
そして地面はアスファルトでガチガチに舗装してある。
なぜその車の下だけに大量のスズメがいるのか。
全くヘンな光景だった。
(3)その屋根だけ
そして帰りがけ、同じ形の建売住宅が何軒も並ぶ一角で、1軒の家の屋根だけに大量のカラスが止まっているのを見た。
それは、屋根が見えなくなるほどの大群だった。
なぜその家の屋根だけに多量のカラスがいるのか。
スズメといいカラスといい、「何か悪いことが起こる前触れ」なのではないか。
ヘンな光景が怖い光景に変化した。
カラスにも スズメにも多々 ワケガアル
鞠子