今日、何か月ぶりかにYさんを見た。
彼女は私と同い年で、私同様、シングル生活をしている。
だが、いろんなことがあって(あったらしく)、もう何十年も働いていず、家にいる。何かしら、公的な援助を受けて生活しているのかもしれない。
我が家への回覧板は、彼女が持ってくるのだが、いつも玄関先に置いてあるだけで、直接手渡しされたことはない。
なにしろ私は勤めているし、夜はスイミングに行ったりしてほぼ家にいないので当たり前だが、定年退職し、以前に比べて家にいる時間が長くなったにも関わらず、やっぱり回覧板は玄関先に置いてある。してみると、真夜中か早朝に届けに来ているとしか思えない。
…ま、そんなことはどうでもいいし、私としてはその方がわずらわしくなくて済む。
だが、今日、本当に何か月かぶりかに彼女を見かけて、全くガク然とした。
彼女、全く年を取っていない。
ノーメイクだったのだが、シミもなければシワもない。髪は真っ黒だし当然、腰など全然曲がっていない。そしてなにより、顔立ちが、まるで少女のようだった。
なんだかつくづく思った。
それぞれの特性により、表出の仕方に多少の差はあるものの、人間、誰もが平等に年を取る、と思っていた。
だが、外界と接することは、ある意味、老化を促進する。
紫外線とか空気の汚れといった外的なものだけではなく、人間関係や仕事やストレスといったものも老化を促進するに違いない。
でなければ、彼女と私の差は説明できない。
もちろん、精神的なものが保てるか、というのは別問題だが。
私なんか、毎日、眉間にシワ、寄ってるもんなあ。
この連休も、ずっと家で仕事してるし。
今日など、ダブルワーク先からもらってきた仕事は、もう、冒頭から頭が痛くなるようなものだった。
全く、何が幸せなのか、ますます分からなくなってきた。
穏やかに 暮らせる日など 来るだろか
鞠子