職場で電話を取った。
「おはようございます。××(←うちの職場名ね)です」
と言ったら、
「あ? 鞠子さん? いいねえ。いつも元気で」
と言われた。
発信者は客様T社のO社長。
そして続いてO社長曰く、
「S君(←うちの最若手後輩)に、元気、少し分けてやったら」
O社長に言われるまでもなく、ずっと前から気になっていた。
例えば、駐車場から職場まで歩くSの後ろ姿。
どう見ても、「Sより私の方が足取りが軽い」。
S君は、私にしたら「息子の年齢」であるにも関わらず。
対・客様でも、ムダに明るいとか必要以上になれなれしいのはどうかと思うが、少なくとも不快な感じを持たれないような応対は「最低限のマナー」だと思う。
だが、Sはいつも「どよーん」としている。
どんな仕事をしていても、楽しいのか楽しくないのか、全然分からない。
仕事以外のプライベートも、全く分からない。
Sと二人きりで職場にいると、私の気持ちも「どよーん」とよどみ始める。
だから私はひそかに彼を「粘土質のモンスター社員」と呼んでいた。
だが、客様にまで指摘されるとなると、捨て置いてはならぬ気がする。
…しかしなあ。こんなこと、いったいどうやってアドバイスすればいいのだろう。
人生は 短い、なのに 「粘土」とは
鞠子