今朝、職場につく直前のT字路で、「当て逃げされた」。
…というか、正直「当て逃げした」側になるのではないかと思った。
T字路で西向きに右折するため停車した私の車の助手席側を、いかにもこれから部活に行きます、というスタイルで自転車に乗っていた中学生か高校生が通り抜けた。
そのとき、カツッと何かと何かがぶつかる音がしたのである。
驚いて振り返ったら、彼女も自転車を止め、振り返っていた。
その瞬間、車をおりるべきかどうか迷ったのは確か。
私の車は止まっていたわけで、当ててきたのは彼女なのだが、だからこそ、私が車からおりたら「彼女を責める」みたく思えたからだ。
目と目が合ったのだが、それが一瞬だったのか数秒だったのか分からない。
彼女の自転車は、そのまま北を向いて走っていってしまった。
職場で車を止め、助手席側やミラーを確認してみたが、キズは全くついていなかった。
彼女の何かと当たったのは間違いない。
あの音からすると、ミラーのプラスチックカバー部分と自転車のハンドルだと思うのだが、それも絶対とは言えない。
もし、手や足だったら…
こういう場合、どうすればいいのか。
彼女がどこかけがをしていて、私の車が「動いた」と主張すれば、もはや証明のしようがない。
そうなったら、私は「ひき逃げ」になる。
…等々、考えていると、「当たったのは、本当に完全停止していたときだったか? ブレーキから足が離れたその瞬間だったのではないか?」と自分に自信がなくなってきた。
そうして最悪の顛末ばかりが頭をよぎるので、やっぱり警察に届け出た。
私の状況説明によれば、私は「当て逃げされた」、つまり被害者ということになるらしい。
だけど、私の車は別に傷ついていないし、傷ついていたとしてもどうこうする気は全くなく、とにかく彼女がどこもけがをしていないことを祈るばかり。
振り向いた その時その場所 その思い
鞠子