昨日は「公共施設のステージで1時間、グランドピアノを弾く」というオバサンチャレンジの日だった。
私にとっては高難易度のメニューを組んだため、「13日まで本番通り毎日1時間、練習する」はずだったのだが、仕事が忙しくて全くできず。
ピアノは夜、練習ができない。我が家の状況だと、せいぜい弾いても午前10時から午後6時までだ。
昨日は、思い切って有休をとった。
私の時間は4時15分からだったので、通しで午前中2回、午後2回、計4時間家で練習していった。
…だめだ。全然、弾けやしない。
そもそも1か所シクって弾き直しただけで、1時間で全メニューはこなせない(←立て直すのに時間がかかるため)。
そうなると、時間が気になってますますシクる。
気持ちが切れる。
仕方がないので、繰り返しの部分はほとんどカットした。
…だいたい、こんなこと、当日やっている方がおかしいし。
そこまでして、予定の全曲弾こうとするのも間違っている気がする。
会場に向かう道中、「いったい私は何をしているのだろう」という虚無感にさいなまれた。
だが、
会場は前回のような新型コロナに対する厳戒態勢はなく、つまり、前の人との間の15分間に会場を消毒することもなかったようで、予定の10分前から弾かせてくれた。
それで、心に余裕が生まれた。
前回より照明が明るいような気がして、楽譜がきちんと見えた。
結局、家で弾くより、ミスが少なかった。
せっかくのスタインウェイなのに「調律してない」ことを感じるだけの余裕もあった。
うちのロートルピアノの方が、正しい音が出てるわ……
なんか、笑えてきた。
…ということで、オバサンチャレンジPARTⅡ無事終了。
虚無感が脱落感に変わった。
なんだか燃え尽き症候群みたいな。
次回、機会あったらまた申し込んで、おんなじ心の変化を味わうんだろうなと思った。
理由など ないことばかりが 人生ね
鞠子