スイミングで泳いだ後、プールに一番近いシャワー室、それも一番奥のボックスでシャワーを浴びていたときのこと。

ここは、スクールを終えた子どもたちが水着を着たまま使うところで、夕刻、私が行く時間帯、大人で使うのは基本的に私しかいない。

 

昨日も、小2、小3くらいの子どもたちのスクールが始まる前、彼女らとこのシャワー室で一緒になった。

そして私が泳ぎ終わった少し後で、彼女らのレッスン時間も終了したらしい。5、6人の子どもがキャアキャア言いながら、シャワー室に入ってきた。

そして誰かが誰かに「そのシャワー、壊れてない? たぶん、お湯、出ないよ」と言っているのが聞こえた。

すると別の誰かが、「そんなことないって。始まる前、オバサンが使ってたじゃん」と言ったのである。

 

以後、「レッスンの前にオバサンが使っていた」「いや、オバサンは使っていなかった」で意見が割れ、「オバサン」連発で大はしゃぎ。

 

…なことはどうでもいい。

その名指しされている「オバサン」とは、まごうことなく「私」なのだ。

プールにいた大人、全員把握している。

そして、そのシャワーを使った大人も、私以外にはいないと断言できる。

だから、彼女らが口にしている「オバサン」は、間違いなく「私」なのだ。

 

うふふ、「オバサン」だって。

彼女らの年齢からすれば、私は「おばあちゃん」の年代なのに。

なのになのにそれなのに、「オバサン」とは……

 

私、まだ「オバサン」で通る(^^)v


一番奥のボックスで、私は小さくガッツポーズをした。

だが、今、出ていったら彼女らはうんと気まずいに違いない。

にぎやかな嵐が去るまで、私はずっとシャワーを浴び続けていた。

 

 

 

 

 

 

心中は 今も子どもの 頃のまま

鞠子

 

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