うちの職場の隣に高齢者施設ができた。
元々は田んぼだったのだが、そこに二階建ての横に長い建物が新築された。
デイサービスと介護付き有料老人ホームになるらしい。利用者募集中ののぼり旗が、建物のまわりをぐるりと取り囲んでいる。
しっかし、あっちにもこっちにも建つばかりの高齢者向け施設。
それに負けないくらいあっちにもこっちにも建ちだしたのが、家族葬を前面に出した小型の葬儀場。こんな状況なのは、このあたりだけなんだろうか。
確かに、少子高齢化は深刻で、異次元の施策を打ったところですぐ解決するとは思えない。
増え続ける高齢者を狙って(?)施設や葬儀場が増えるのは当たり前かもしれない。
でも、だよ。
施設で働くスタッフが減れば、高齢者施設は成り立たない。
葬儀場もしかり。
その上、葬儀については小規模化、簡素化が進み、病院から火葬場へ直行というパターンが多くなれば、葬儀場そのものもいらなくなる。
現に私自身、自分が死んでも葬儀は不要と思っている。
…となると、高齢者施設や葬儀場は、今はいいけど、近い未来、飽和状態でアウトになるか、人手不足や客の減少でアウトになるかで結局、ハコモノばかりが残る、ということになってしまうのではないか。
…と思うんだけど。
…大きなお世話ではあるが。
生きるのも 死ぬのもひとりで できやせん
鞠子