…ということで、昨日は身内の葬儀があったのだが、つくづく新型コロナの影響を感じたことがあった。
それは、火葬場でのこと。
市営の火葬場には、火葬施設が5つほど並んでつくってある。
どの施設の前にも相応の部屋が設けられ、火葬直前、お坊さんなどもいらしって宗派ごとの儀式を行い身内が別れを惜しむ。
それが、新型コロナのせいでどの施設も「扉全開」なのである。
つまり、隣の施設の音が丸聞こえ&丸見えなのである。
昨日など、お隣はどうやら若い人が亡くなったらしい。
制服姿の高校生らしき若い子が数人、大号泣していた。
その隣では、お坊さんが10人以上いるのではないかと思えるようなお経大合唱状態。
うちは、宗派の特徴なのかどうなのかわからないが、通夜や告別式の段階から、つぶやくようなお経(←お経と言うのかどうかもわからない)。
だから、ほとんど何も聞きとれない。
それどころか、隣の大号泣・大合唱が気になって仕方がない。
お骨上げのときも、箸を手渡ししないことになった、だから3人に限ってくれ、と言われた。
3密や接触を避け、感染を回避したい、ということなんだろうけど。
5類になって表面上はコロナ禍前と変わりがなくなり、式は普通に行われたが、こんなところにまだ新型コロナの影響が残っているとは思わなかった。
故人を偲ぶ、とか、故人を悼む、とか、厳粛な気持ちはどこかに消えてしまい、失礼を覚悟で言えば、しらけて興ざめな感じだった。
あの人も 空に昇りつ 苦笑かも
鞠子