半年ぶりに、整形外科に行った。

この1週間ぐらい、どうも右足の調子がよくない。もともと泳ぐとき、ステップ台運動をするとき、左足に比べて右足のパワーが弱く、すぐ疲れる感が顕著だったのだが、ここに来て、運動する前から疲労感や違和感を持つようになった。

常時、右足がだるいような言うことを聞かないような感じでイライラする。

 

受付で保険証を出した後、問診票を書くように促され、待合室のソファへ。

座ったら、ちょうど目の高さに「保険証:マイナンバーカードも使えます」なる文言のポスターが貼ってあるのが見えた。

ん? ちょっと待て。確かマイナンバー保険証の方が、若干治療費が安くなるんじゃなかったか……そんな欲にかられたと同時に一体どうやって使うのか、好奇心もあった。

 

あわてて受付に戻って、マイナンバーカードを使いたい旨、申し出た。

受付スタッフが、機械の使い方を教えてくれた。

まず、マイナンバーカードを所定の位置に置く。

すると、顔認証かパスワード認証か、などと画面上で聞いてくるのだが、そんな項目を選ぶ前に、あっという間に「認識しました」と表示された。

治療データを登録してもいいかとかダメかとか、幾つかの問いが画面に現れたが、適当に押していたら受付は終了した。

あっけなかった。

 

だが、その後、問診票を書きながら、考えた。

なんだかなあ。

これってやっぱり、政府にいいように「搾取」されているのではなだろうか。

これで治療費がどれくらい割引されるか知らないし、割引を目当てにした私が言っても説得力に欠けるが、そもそもカードをつくってもつくらなくても自由です、と言っておきながら、健康保険証は廃止しますってどう考えてもおかしいではないか。

保険証を廃止するなら、四の五の言わず、一方的にカードを送ってこいってんだ。

おまけに、マイナンバーカード受診なら割引とか、マイナンバーカードをつくれない&つくらない人は証明書類を発行するけど、1年毎の更新だとか、つくらない人への当てつけとしか思えない。

 

そこまでしてマイナンバーカードを「あくまで自分の意思で作らせたい」理由があるに違いない。

マイナポイントほしさ、受診料割引狙い、そして、よくわからないまま画面の問いに適当に答えた私のような人が、まさしくカモであり、完全に敵の術中にはまったおバカなのだ。

 

…と、複雑な気持ちだった。

 

肝心の右足の方は、診察でもレントゲンでも治療すべき原因は見つからず、薬の処方もなかった。

ただ、しばらくの間、筋肉と神経のバランスを取るため、リハビリに通うよう勧められた。そして、水泳やステップ台運動は続けた方がいいけど、負荷を加減・調整しろ、と言われた。

 

さて、次の診察は2週間後。

6月中なので、その際は、保険証もマイナ保険証も必要ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

このカード 隔てた向こうに 何がある

鞠子

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