先週、亡くなった客様がいる。
まだ70代前半なのだが、3年ほど患っておられたらしい。
子どものないご夫婦で、奥様一人、残された。
その奥様から、今日、職場に電話がかかってきた。
どう声をかけていいかわからず、「ご愁傷さまです。奥さんも、どうかからだに気をつけて」と言ったら……
「私?私はめっちゃ元気。1日おきにジムに通っているからさあ」
…から始まって、パソコンの話やらスマホの話やら、最近話した35歳のイケメンの話やら、まるで私が友だちであるかのような言葉遣いでイキイキ&次々と話し出した。
私の方が、困惑してしまった。
3年間の介護生活から解放された気持ちか。
あるいは、本当は泣きたいほど寂しくて、必死に明るく振舞っているのか。
私には、全く見当がつかなかった。
本当の電話の要件は、今月、うちが主催する懇親会への出席回答だった。
本心は アナタもワタシも わからない
鞠子