昨日、スイミングに行き、いつものように1キロ泳ぎ、ミストサウナに入り、髪を洗ってからジャグジーに入り、更衣室でシャワーを使ってから髪を乾かし、着替える、という一連のルーティンを済ませ、帰る段になって、バッグの中に財布がないことに気がついた。

 

あれ? もしかして私、財布を持ってこなかったのか?

これから何かを買って帰るわけではないのでお金は要らないのだが、財布の中には免許証が入っている。

つまり、持ってこなかったということは免許不携帯だということだ。

それもマズすぎる話だが、もっとマズいと思ったのは、ルーティンの中の「髪を乾かす」、その時間数分、私のロッカーがフルオープンになっていたことなのだ。

いつも顔見知りの人ばかりだし、ロッカーからドライヤー室まで歩いて5、6歩といったところでいつもも鍵などかけないが、それでもロッカーの扉は閉めていく。

だがよりによって扉全開、おまけに見かけない利用客が1名、私の背中側にいたのである。

 

本当に私、家から財布、持ってこなかったのか。あるいは……

 

免許不携帯など頭の中から吹っ飛んでしまい、急いで家に帰った。

だが、仕事用カバンの中に財布がない。

私は職場から、宅急便営業所に寄り、そこで免許証を見せて荷物をもらい、それから家に帰ってスイミングバックに持ち替えた。

宅急便営業所では、確かに財布はあった。車に乗り込んだ時も、財布を手にしていた。

だから、車の中か家の中かスイミングしか財布はありえない。

だが、ない。

家の中にも車の中にもない。

 

え、もしかして、やっぱり盗られた? あの見知らぬ人に? たった数分の間で? それも着替えやら化粧品やらごちゃごちゃに物が入っていた小さなロッカーの中にあるカバンの中に手を突っ込んで?

そんなこと、あり得るだろうか。

だが現実、財布はない。

 

一気に血の気が引いた。

入っていた現金は2万円ぐらい。だけど、マイナンバーカードや免許証が入っている。クレジットカードもキャッシュカードも、その他、ポイントカードや電子マネーや。

 

血の気が引きすぎると吐き気を催す。そして、冷静な判断ができなくなる。

カバンをひっくり返し、スイミングバックをぶちまけ、車の座席の下を見、足マットまではがして見たが、やっぱりない。

 

どうしたらいいのか。まずは警察に連絡か。それともカード会社か。

車の後部座席でへたり込んだ。

…そしてへたり込んだのが、後部座席だったことに救われた。

 

財布、後部座席の「大型エコバック」の中に入っていたのである。

 

安堵と共に気が抜けてしまった。

ただ茫然と、何度も何度も「私はいつ、なんでエコバックの中に財布を放り込んだのか」を自問自答した。

 

 

 

 

 

 

 

 

ちゃんとして! 気持ち確かに しっかりせっ!

鞠子

 

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