今朝、突然テレビの画面が変わり、びっくりした。
また北朝鮮なんだけど、今回は「8時に北海道に落ちそうだ」と言っている。
ずっと言い続けている。
言い続けているが、8時を10分過ぎても20分過ぎても何も変わらない。変わらないが、「8時に北海道に落ちるかもしれない。頑丈な建物や地下に避難しろ」とやっぱり言い続けている。
結局、何事もなくて「ああ、よかった」とつくづく思ったが、次の瞬間、「でもこれってまずいんじゃないか」と思い始めた。
Jアラートだけでなく、大雨や大雪、地震の警報もそう。
こういう知らせが出ずに大事になるよりは、「出ました、結果、無事でした」の方がいいとは思うけど、これを何回も繰り返しているうちに、「ああ、またね」と気持ちの上でスルーしてしまうと思う。
そのうちに、「本当に大事なこと」をスルーしてしまうのではないか。
現に私自身、「また北朝鮮」と思ったように。
阪神・淡路大震災が起こったあと、仕事で地震研究者の方と話をする機会があったのだが、その先生が「からだに感じない地震は数えられないほどある。中にこれは危ないぞというときもある。だが、警報を出せばいいという単純な話ではない」と言われたことを思い出した。
赤い帯 黒い画面に ため息す
鞠子