昨日、『ゲンキー』の出入口にまつわる難点を書いたが、そういえば、実際の顛末を書いてなかった。
カートに購入品を積んだところでマイバックを車内に忘れたことに気づいた私はどうしたか。
レジは激混みだったので、レジスタッフの手を止めさせることはできなかった。
そこで私は、「入店してくる客を待ち、自動ドアが開くと同時に入口から出る」という禁断の暴挙に打って出たのである。
もちろん、購入品入りのカートは店内に放置して。
『ゲンキー』が出入口を徹底しているのは万引き防止のために違いなく、入口には「センサー」みたくな機械が設置されている。入口から出たら、もしかしたら大きな警報音が鳴り響くのではないかと気が気じゃなかった。
だが幸い、この暴挙は成功した。車から、無事エコバックを取り、再入店することができた。
そして、放置したカートを再び手にし、意気揚々と爆買いし堂々とレジに向った。
「レジ袋はいりますか?」
「いえ、いらないです。持ってますから」
得意げに答えつつ、リュックからさっき持ってきたオレンジ色のエコバックを出そうとした。
ところが、エコバックが手に触れない。リュックはいくつかポケットがあるので、順番に見たが、エコバックが見当たらない。え、うそ、今々、取ってきたばかりのエコバック、決死の思いで取りに行ったエコバックがどこを探しても見当たらない。
冷や汗が出てきた。
こんなことがあっていいのか。どこかに落としたのか。
おたおたする私を見て、レジスタッフが言ったのは「もしかしてこれをお探しですか」。
エコバックは、カートの購入品のなかに埋もれていた。
エコバックを取りに行く冒険が怖すぎて冷静さを失い、再入店してからとっさにカートの中に放り込んだらしい。
なんとバカバカしい。
その上、爆買いしすぎてエコバックには入りきらず、レジ袋を追加されるというオチまでついた。
『ゲンキー』に 行くのは明日から やめよかな
鞠子