「マイナンバーカード、できました。受け取りにお越しください」なる通知が送られてきた。
申請してほぼ1か月が経っている。
マイナンバーカードをつくる意味がわからない、写真を用意するのがイヤだetc.etc. 誘いを蹴り続けてきたが、来年か再来年かには健康保険証にとって代わると言われ、その脅迫に怒りつつ、申請書を用意した。どうせなら20,000ポイント、もらわにゃ損なる欲も働いた。
懸念の顔写真は、自撮りできる写真アプリをダウンロード。
もうこれらの申請準備中に、「これって絶対IT弱者や高齢者には優しくない」と思った。
もちろん、手書きの申請もできるが、結構七面倒くさい。
そして、できたらできたで受け取るのもまた面倒だ、ということがわかった。
わざわざ市役所まで出向かなければならないのである。
それも平日。
おまけに「受け取りには時間がかかるため、余裕を持ってお越しください」などと注意書きしてある。
…って、お勤めしてる人はどうすんのよ。このために、わざわざ有休使えと?
それだけではない。暗証番号を2種類、用意しなくてはならない。ご多分に漏れず、アルファベットと数字をミックスせよとか数字4桁とかの規定もある。
そして、5回打ち間違えたらロックされる、とも書かれている。
ネットに関した様々を用いて仕事している私たちにとってはこれらの「わずらわしい規則」は当たり前だが、そうじゃない人はどうするのか。全くわけのわからない世界ではないか。現に、銀行のATMの前で行員さんに操作を教えてもらいながら四苦八苦している人を少なからず見かける。私の身近にも、ネットとは無縁の生活を送っている高齢者が存在する。
流出したら一大事の個人情報が一元管理されるわけだから、申請も発行も簡単にはできないことはよくわかるが、それに耐えられぬ人は「もう知りません。ゆっくり死んでいってください」と言っているようにも思える。
健康保険証と一体化するなら、マイナンバーカードをつくるかつくらないかの意向など問わず、一方的に送りつければいいのに。
腹ただしさは、まだある。
マイナンバーカードを受け取る際に必要な発行通知書には、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〇〇市長宛
マイナンバーカードの交付・電子証明書発行の申請は、私の意思によるものです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
という文言があり、その下に住所と氏名を書かなければならない。
これって要は、「流出等の問題が発生しても、申請したのはアナタですからね」という責任転嫁だよね。
さて、いつ「有休をとって」もらいに行こうか。
ああ、なんかモヤモヤするな。
ポイントもらわなきゃ、やってられないな。
だけど、ポイントもらうにも、面倒な手続きが要求されるに違いない。
…それよりなにより、ポイントの財源って、もしかして私の収めた税金???
申請の 翌日髪は 白色に
鞠子