今、平日の深夜12時から、CSで『8時だヨ!全員集合』を再放送している。

 

ザ・ドリフターズの芸人魂はすさまじいものがあるし、これを毎週・生放送していたなんて、全く怪物モノ。大道具さん・小道具さん含め、裏方のみなさんも、寝る間もないほどの超過密スケジュールだったに違いない。

特に、ドリフのメンバー中、加藤茶さんと志村けんさんだけが、1時間の番組中「ほぼ、出ずっぱり」で、それも肉体的にずいぶんキツいコントをやっている。

一つのコントから別のコントに移る際、全然時間的な余裕がなく、前のコントのまま「顔が真っ白」だったり、衣装を半分ひっかけた状態で出てくることもしばしば。それでも「化粧のりが悪いの」「昨夜、飲み過ぎて遅刻しそうだったから」などと面白いアドリブを絶妙に繰り出してくる。

 

今、落ち着いて観てみると、最初のオープニング時から、志村けんさんは相当疲れている。

エンディング時は、まるで死人のような顔。

それも単なる肉体的な疲れだけでなく、ちらっと「深い憂い」のような表情が見て取れるのである。

対する加藤茶さんは、最初から最後まで、めっちゃ元気。元気いっぱい。

 

このふたりの「静と動」を見ると、同じ「芸人魂」でも、「芸」に対する考え方は必ずしも一致しているわけじゃなかったんだろうな、と思ったりする。

 

ギャラの配分とかどうだったのかな。もしこれで、全員同じギャラだったら、2人は怒るだろうな。でも志村けんさんはいわゆる新参者だし。

「大縄跳び」のコーナーで高木ブーさんがシクったとき、志村けんさんが「このコーナーだけなんだから。しっかりやってよ!」と言ったことがあった。

会場は笑ったが、結構本音なのではないかと思う。

 

いずれにしても、志村けんさんもいかりや長介けんさんも仲本工事さんももうこの世にいないんだ。

本当に残念。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真夜中に 笑って一日 無事終わる

鞠子

 

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