昨夜、スイミングの歩行コースで歩いていたら、Aさん(←たまに会う人だが、名前は知らない)がやってきた。

Aさんを見たからか、全くの偶然だったのかわからないが、隣のフリー遊泳コースでビート板を使っていたOさんが、私に向って「(コースを)変わります」と申し出てきたのだ。

私は固辞したのだが、Oさんは引き下がろうとしない。変わる・変わらないで何度もやり取りしたが、Oさんが肩だったか足だったかをちょっと痛めていて、泳ぎそのものをセーブしていることを本人から聞いていたこともあり、「じゃあ、お言葉に甘えて」と私はOさんとコースを変わった。そしてAさんに「いっしょにどうですか」と声をかけたのだが「いやあ、私は後から来たから」と彼女も固辞。また、おんなじやり取りを繰り返したがらちが明かず、仕方がないので、Aさんに「いつでも入ってきてください」と言って、一応一件落着した、と思ったのだが……

 

しばらく後、Aさんが私に声をかけてきた。

Aさん曰く「Oさんがうっとうしくてかなわない」。

「さっきみたいに『コースを変わります発言』を頻発していかにもいい人ぶっているが、変わった後で倍、迷惑をかけていることに気がついていない。今日だって、(鞠子さんと)コースを変わった後、歩行コースで歩くのではなく泳いでいる。だったらコースを変わるべきじゃない」

とか、

「男とみると、すぐ声をかける。男性の利用者が来ると、『コースを変わります発言』の頻度が圧倒的にあがる」

とか、

「とにかくよくしゃべる。うるさくてかなわない」

とか。

挙句の果て「上(←更衣室)でも、みんな(Oさんに対する悪口を)言ってる」

と。

すぐ近くにOさんがいるのにも関わらず、私を味方に引き入れようとしているかの如く。

 

私はうなずくわけにも否定するわけにもいかず、ただひたすら不快だった。

 

私自身、Oさんに対してそんな悪感情は抱いていない。

というか、それほど深く彼女を知らない。時のあいさつをして、取るに足らない雑談をしてるだけ。

それに、よしんば悪感情があったとしても、私は人には絶対口外しない。特に、同じ場所にいる人には間違っても言わない。現に、もし私がOさんと懇意だったらどうするのか。大問題に発展してしまう。

 

私はむしろAさんの人間性を疑う。

AさんがOさんのことを悪く言っている間中、とにかくつらくてならなかった。

と同時に、私は学生時代も社会人になってからも、こうした「陰湿な場面」に遭遇したこと、当事者になったこと、ともにないという非常な幸運に感謝した。

 

 

 

 

 

 

 

 

親切を 憎悪に変える 水の音

鞠子

 

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