「自分に嫌気がさした」どころの話ではない。
今日は本当に愕然とした。私、大丈夫かと、とんでもなく不安になった。
今朝、コーヒーを入れているとき、なにげに「ふきんってすごいな」と思ったのである。
熱くて持てないやかんの取っ手も、ふきんで握れば大丈夫。湯がいくら熱くても、レンジに火さえついていなければ、怖くない。
火さえついてなければ…… なぜかつくづくそう思ったのである。
朝食がすみ、新聞を読み終え、お弁当をつくる段になり、もう一度湯を沸かす必要にかられ、ガスレンジを点火した。
あれこれ、パックに詰めていたら、なんだか焦げ臭い。
ふとレンジを見たら、「ふきんの端っこに沿って点々と火がついている!」ではないか!
仰天した。
とっさにふきんを手にし、シンクにほかりこんで水栓全開にし、まさに怒涛の如く水を流した。
火が完全に消えるまで数秒のことだったと思うが、端に沿って点々と燃え移った小さな火は、私の想像以上になかなか消えなかった。
一気にバッと燃え上がるような素材でなかったことは、本当に不幸中の幸いだった。
全部、消えた後、背中からどっと汗が吹き出した。
ガスレンジを点火したとき、「燃え移るところにあるふきん」が全く目に入っていなかった。ガスレンジの火口にふきんの端が触れていたのに、全く見ていなかったのである。
それも、ついさっき「ふきんは、レンジに火さえついてなければ、どんな取っ手も握れる優れもの」と認識したばかりなのに。
この間の数分間を思い浮かべるたび、怖くてたまらなくなった。
昨日、当ブログに書いた「スマホ不携帯」だの「イロチ買い」だのは、笑ってあきれて済ませられるが、今日のようなことは、断じて許されない。
大丈夫か、私。
本当に大丈夫か、私。
キッチンは、一日中、焦げ臭かった。
焼け焦げた 茶色の布地に 自失する
鞠子