お盆休みが始まり、朝、のんびりと朝刊&折り込み広告を見ていたら、このキャッチコピーが目に留まった。
「日替わり超特価! お盆休みは毎日ジョーシンへ!」
家電販売店のチラシ。このキャッチコピーの下には11日から16日まで、日ごとのお買い得商品が、1日につき7商品ずつ掲載してある。
そうか、じゃぁ今日から毎日、ジョーシンへ行くか。
そしたらいくらいるかな。毎日一番安いものを買う、とすると、
11日:メカ式扇風機 2,000円
12日:電子ケトル 1,980円
13日:マッサージクッション:3,480円
14日:電動歯ブラシ 1,100円
15日:USBメモリ 680円
16日:アルカリ乾電池8本パック 680円
計:9,920円
そうか、1万円札1枚あれば、休み中、ジョーシンで過ごせるな。
ちなみに、毎日一番高いものを買う、としたら、
11日:シャープAQUOS42V型 49,800円
12日:加湿空気清浄機 26,800円
13日:A4プリンター複合機:32,450円
14日:Windows11搭載パソコン 129,800円
15日:GoPro HERO9(←カメラ?ビデオ?) 67,800円
16日:オープンレンジ 16,800円
計:323,450円
うーん、これはムリだ。
そういえば、コロナ禍前、地元のドラッグストアの入り口に、こう大書きしてあった。
「どうぞ、涼みにだけでも来てください。暑さで気分の悪い方、中でお休みください」
なんと親切な、と思ったが、普通の人ならきっと「何か買う」だろう。
意地悪な私は、そこが狙い目に違いない、と思っていた。
コロナ禍になり、人と会わないように言われだし、ドラッグストアの入り口からこの呼びかけ文は消えたが、さあ、今年は行動制限ナシ、だもん。お盆休みは毎日ジョーシンへ行って、涼もう!電気代を節約しよう!余分なエネルギーを使わず地球環境を守ろう!
…あ、ジョーシンは涼みに来い、と言っているわけじゃないんだった。
1万円から33万円、お金を持参しなければならないのだった。
だが今のところ、私はこの中でほしいものは、一つもない。
のんびりと 朝刊読める 休日幸
鞠子
