昨夜、とある人から電話がかかってきた。介護やら仕事やら嫁・姑の関係やら、母・息子の関係やら、聞けば聞くほど八方ふさがりで、いくら考えても解決策が思いつかなかった。解決策どころか改善策さえ思いつかない。
もう、すべてのしがらみを捨てて家出し、別の人になって生きるしかない。
かといって、それでも問題は解決しない。特に心のなかの問題は、絶対的に晴れない。むしろ一層深刻になるかもしれない。
電話を切ったあと、どっと疲れた。
何とかしてあげたいが何ともしてあげられないもどかしさ。そこからくる疲れはタチが悪い。私自身もどんどんマイナス思考に陥る。
…そういえば、私のまわりって、「幸せな結婚生活」を送っている人がいないじゃないの。
それも、許容範囲内の苦労じゃなくて、私が聞いた限りでは「私なら耐えられない」と思うような苦労を抱えている人ばかり。
もちろん、シングル生活はシングル生活で大変なこともあるが、彼ら・彼女らの話を聞くたび、私はなんてお気楽で幸せな毎日を送っているのだろうと思う。
強がりでも何でもなく、孤独で淋しいなどと思ったこともない。
そんな人生もまた、人から見れば不幸なのかもしれないけれど。
それもまた 運命なのかと 悟る日々
鞠子