新聞に、白い制服を着てトランペットを抱えた男性の記事が載っていた。
トランペット・記された名前・年齢 …… すぐ小学校の同級生M君を思い出した。
ただ、写真を見てもピンとこない。目元に多少、名残があるような気がするが、この写真だけ出てきたら、絶対彼とは結びつかない。
でも、記事の内容からも、間違いなくM君だと確信した。
M君、白バイ警官になっていた。
小学校では「交通委員長」。この委員会、何をやっていたのかさっぱり覚えていないが、通学路の安全とか議論してたのなら、なんとなく職業に結びつく。
そして県警音楽隊副楽長でトランペッター。
確かに小学校ではトランペットクラブにいた。
でも、以来、ずっとトランペットをやっていたわけではなく、「小学校の鼓笛隊でトランぺットを吹いた経験が買われた」らしい。
本人曰く「単車もトランペットも必死に訓練した」。
そうかぁ…そうして仕事の上で音楽に関わってきたんだ…
とってもうらやましい。
私はトランペットクラブに好きな男の子がいた。M君は、その男の子と真逆のタイプの好男子だったので、記憶に残っている。
それもなんだかおもしろい。
みんなこうしてさまざまな「驚きの人生」(←私からしたら)を送っているんだろうなあ。
そのなかに、交通委員長といいトランペットクラブといい、小学校での活動が仕事につながったM君のような人も少なからずいるに違いない。
M君の 笑顔に校庭 思い出す
鞠子