いつもの休日のよう、母の納骨堂まで散歩。途中で大量の「ねぎ坊主」をみた。
ねぎ坊主が珍しいわけではないが、とにかくすべてのねぎの坊主部分が小ぶりのテニスボールぐらいあり、完全なる頭でっかち状態。それがなんとも愛らしい。
だが、そのねぎ坊主たちを囲むように、なぜか金魚草が······
それも、よりにもよって色とりどり。
さらに謎を醸し出しているのは、金魚草の枠の一角、角をなぞるようにノースポールが咲いている。
さらにさらに謎なのは、畑と道の境目に色褪せたブリキ製のはしご車のおもちゃが·······
くすんだ渋い色目の頭でっかちねぎ坊主と原色ギラギラの金魚草。そしておとなしいノースポールにブリキのはしご車。
見上げると、斜め頭上には、高架道路が青い空を横切っており、それと平行に転々と浮かぶ大小様々な雲・雲・雲······
脈絡のない物々による、なんとも見事な構図。
ダリ?
こんなところにシュルレアリスム?
······なんて職場で言ったら、白い目で見られるだろうな。
でも、面白いもの見た感満載で、なんだかとってもいい気分だった。
蜜柑〈オレンジ〉が 林檎に見える 時もある
鞠子