トンデモな家族葬 | 鞠子のブログ『ナミダのクッキング』

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今日、ちょっぴり悲しかったこと…

母の納骨堂にお参りに行った際、納骨堂があるお寺で今日か明日かにご葬式があるらしいことを知った。

 

このお寺、結構商売っ気のあるお寺なんである。

数人の葬儀から百人以上の葬儀まで、いわゆる葬儀場なみに様々な規模の葬儀に対応できるお寺のつくりになっている。

母のお骨は一番ビッグな葬儀ができる会場の中にあり、葬儀の際はパーテーションで仕切られ、参列者からは納骨堂の存在そのものが見えなくなる。

 

ご葬儀は、この一番ビッグ会場で行われるべく準備が進められていた。

それにしてもコロナ禍で、こんな大きな葬儀をするなんて。よっぽどの有名人か。それにしても、供花が一つもないのはどうしてか。この会場を使う葬儀は、道路まで供花があふれていることも珍しくないのに。

いったい誰の葬儀なのか。そういえば、故人の名前もどこにもない。

なんか変だ……

 

お寺の雑用をしているおばさんと駐車場で出会った。

それとなく話を向けたら、おばさん、あっさりと故人の名前を口にした。それは、県下でもそこそこ、我が家のあたりでは超有名な実業家S氏の名前だった。そして、名前がどこにも表されていないのは、「家族葬だから」とおっしゃった。

 

え? 家族葬? 百人以上入る堂で? どれだけソーシャルディスタンスに気を遣っているのか。

 

したらば、おばさん、曰く、

「家族葬だと言われたので小さな会場かと思ったんだけど、この堂がいいって言われるので。よくよく聞いたら、100名以上の参列者なんだって」

 

なんと、100名以上の家族葬……

 

そういうの、家族葬って言うんか?

いや、もし、全員「まさしく血のつながりの濃い人々」だったらどうする?

本妻の娘・息子、2号さんの娘・息子、3号さんの娘・息子……

遺産相続とか、血みどろの戦いだろうな。

……などと、不謹慎なことを考えてしまった。

納骨堂にいる母も、興味津々で葬儀を観ているのではないかと、さらに不謹慎な想像をしてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

品のない 俗事を思う 罪深さ

鞠子

 

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