㈱アスコムが出版した本の広告を見た。
鈴木秀子『あなたはあなたのままでいてください。』と中野信子『世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた』の2冊が、左右に並んでPRされている。
…ううむ、どちらもなかなかそそられる題名で、とても気になる。
気になるので、広告をじっくり見た。
『あなたは……』広告には、「若さへの執着が自分を苦しめる」という一文がある。
…わかる。これ、めっちゃわかる。実感として、わかりすぎるくらいわかる。
一方の『世界の……』広告には、「<誰かのために>が脳に快感と若さをもたらす」という一文がある。
…わかる。これも、めっちゃわかる。「誰かのために〇〇する」ことで、心にハリと若さをキープ……
って、この私の納得、大矛盾だよねえ。
かたや「若さに執着するな」、かたや「こうして若さを保て」。そして、相反する主張の本を左右に並べる出版社もなかなかやるな。
ところで、この広告に裏側には、サンマーク出版から出された稲森和夫『生き方 人間として一番大切なこと』が広告されていた。
ついでにこちらもじっくり見た。なかに「世のため人のためなら、すすんで損をしてみる」とある。
誰かのために何かをするのは、『世界の……』によると「脳の快感と若さをもたらす」、つまり「自分」のため」。『生き方……』によると、「自分は損をしてでもやれ」。
ああ、だめだめ、わけがわからなくなってきた。
結局、正解などありゃしない。
3冊とも読んで比較して、自分に合うのを選ぶしかない。
…とその前に、こういう感じの本をどうにも読む気になれない私がいる。
若さにも執着するし、でも、楽に生きたいし、損をしてまで人のためになど尽くせないし。
しょせん、私、凡人。
でも読めば 案外ハマる かもしれぬ
鞠子