職場のパソコン入替がようやく全て終わり、保守契約の書類を持って、昨日、コンピュータ会社の担当・Kさんがやってきた。

契約書に収入印紙を貼り、ゴム印を押し、丸印を押して、これで一件落着となる。

 

ところでこのKさん、この数か月の間、職場にときどき来ていたのだが、どちらかと言えば物静かで口数が少ないタイプ。年齢にしたら、完全に「私の息子」。それが、リース契約がらみで私がなにげに言った冗談が大ウケにウケたらしく、以後、会社のあれこれから家でのあれこれまで、積極的にしゃべるようになった。

昨日も、保守契約が整うやいなや、まずトヨタが受けたサイバー攻撃の話を始めた。この事件がきっかけで、彼の会社は「追い風吹きまくり・吹き続き」なのだそうだ。なるほど、ね。だが、その話からあれこれ話がつながった挙句、会社のなかの「年齢層による分断」を言い出し始めた。

彼の会社の年配層は、商品をタブレットで説明するのを嫌がり、プレゼン資料をつくらず、頭の中にある知識を言葉オンリーで伝えようとする。伝達事項も業務日誌も、「オレの頭の中にある」とばかり、データ記録として残そうとしない。コンピュータを扱っているのに、コンピュータを信頼していないし、それどころか敵視しているようなところがある。 だから、とっても困っているのだetc.etc.etc. ………

 

彼の言う年配層の特徴、私にはいちいち痛いほどわかった。だって私も完全に、その年配層の一員だもん。

だけど、Kさんはなぜか私のこと、「自分の層に属している人」と勘違いしている。私は自分側の人間、だから自分の話に同意すると見越して、全く疑うことなく話し続けている。

 

…途中、これはうんうんうなずいて聞いていていいものか、と不安になってきた。

 

Kさん、私は君の言う年配層の一員だよ。今やなしではいられないけど、コンピュータ、正直、好きくない。ない世界に戻れるなら戻りたいと思っている張本人なんだよ。

 

だいたいさぁ、年配層の一員であること、私を見れば一目瞭然じゃないの。

 

会社の話をあれこれ聞くのは面白いし好きなんだけど、そんなこんなで、昨日は、ちょっとくだびれた。

 

 

 

 

 

 

 

伝えたい 想いは打たずに 書く私

鞠子

 

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