とうとう2022年となった。
私にとって、今年は特別なのである。
2022年度(具体的には2022年4月1日から2023年3月20日)は、私の「正規社会人」としての最後の年なのだ。
その後、どうするか。実は今月末、次の人生に向けての一歩を踏み出すことになっている。その結果を踏まえて、さらに次、どう進むかを考えようと思っている。
…と、そんな大事な節目の年なのに、星占い、干支占い、暦占い、etc.etc. どの占いを見ても「凶」ばっかり。
最初に「凶」を見たのは、朝刊にサービスで挟み込まれてきた高島易断。ガックシきて、昨年末、早々と古紙回収に出してしまった。
以来、何を見ても「凶」「凶」「凶」。なので、とうとう開き直った。
そこまで言うんなら、受けて立とうじゃないの。どんな凶事が訪れようとも、なにかしら、どこかしら「笑える要素」を見つけて「笑ってやるぞ」、と。
従って、2022年、私の抱負は「笑」。
1年365日、毎日、一度は笑う。何があっても笑う。そう決めた。
ところで……
仕事柄、毎年、1月1日の朝刊に掲載されている各界の年頭所感にざっと目を通し、地元の経営者が載っている部分はだけ念入りに見る。
ところが今年、そのなかに、隣県の有名神宮の宮司さんの年頭所感が載っていた。もしかしたら昨年も載っていたのかもしれないが、おそらくレイアウトの関係で一人だけ枠外にはみ出した格好になっており、今年はやけに目立った。
で、読んでしまった。
神宮の特徴、昨年の事業、ご神体の説明ウンヌンカンヌン、書かれたあと、最後にこうあった。
「……ご神慮により昨今のコロナ禍をも断ち切って、今年一年が幸多き年となりますよう心より祈念申し上げ……」
ん? 祈念? 祈念って、宮司さんが? 誰に?
御神体に、だよね。でもこの前段に、この神宮に祀られている御神体は、「あらゆる困難を切り開く力がある」と説明なさっている。だけど、祈念しないと、つまりお願いしないと力を発揮してくれないということなのか。
それも宮司さんがお願いする?
いや、祈念するのは御神体に対して、という意味ではないのか。もっと一般的な話として、畏れ多くも私・宮司がみなさんのためを思って…、つまり、宮司さんの抱負であり、結局、およそ社交辞令?
え? こだわりすぎ? 考えすぎ? ヘリクツ?
でも、経営者の年頭所感がずらずら並ぶなか、宮司さんの年頭所感、それもみなさんの幸への祈念ってとっても違和感があったのよ。
だったらまだ、私の年頭所感「笑って過ごします」の方が……
笑えるでしょ。
笑うのも 年々しんどく なってきた
鞠子