(1)神社が····
母の納骨堂にお参りに行く途中、信号の関係でいつもと違う道を通った。
道中、とある四つ角に小さな神社がある。そこにある賽銭箱の上に張られた紙に、朱文字で大書きされていた。
「売家」
え?···· 「家」じゃないし。それよりなにより、神社を売る、ってどういうこと?
「売家」の下部に、「···私有地につき···」ウンヌンとも書かれていた。
何?何?どういうこと?
そういえば、ずっと神社だと思っていたが、なんとなく「新興宗教」の感じもあったような。
なにやら揉め事のニオイがプンプンする。
だが、今日に限って車だったので、全文読むことはできなかった。
よしんば売れて、マンションとか建ったら····
複数の室に幽霊が出没し···
無責任な第三者、ああ、興味津々。心、大きく動かされた。
(2)再洗濯
絶好の洗濯日和。
室内で角ハンガーにいろいろ干し、裏庭に出そうとした。
「バスタオル、長いぞ。引きずっちゃいけない」
確かにそう思ったのである。注意したのである。にもかかわらず、端、微妙に地面にすった。
うわっ!しもうたっ!
黄色のバスタオル、端全部、真っ黒ではないかっ!
茫然自失( ;∀;)···
心、大きく動かされた。
やむなく端部を手洗いしてから、もう一度洗濯機を回した。
バスタオルのためだけに···
(3)ウリ2つ
我が家の洋酒棚に、母の写真が飾ってある。
お酒が好きだったので、わざわざそこに置いたのである。
今日、たまたまその写真をガン見した。
そのとき、窓から差し込む光の加減がマズかった。
洋酒棚のガラスに、私の顔が映り、母の顔と並んだ。
ガーン···· 私、母とウリ2つ( 。゚Д゚。)
うそやろ( 。゚Д゚。)···
心、大きく動かされた。
3題の中でも、一番振れ幅が大きかった。
ショックが大きすぎて、今も立ち直れずにいる。
いつの日か そうなることは 知ってたが
鞠子