オンラインによる「大腸がん講座」を受講した。

地元の大学病院の先生他、数名の専門医が大腸がんの現状、症状、治療法などを講じる1時間の講座。病気そのものに関する情報は、これまでにも耳にしたことがある内容だったが、良くも悪くもショックだったのはこの3点。

 


(1)がんは入院して治す病気ではない。


ま、これも、表面的には知っていた。今や、手術しても入院期間はごく短く、そのあとの抗がん剤や放射線による治療も基本は通院で行う、という程度の知識。

だが今回、医師ははっきり断言した。「がんの治療のため仕事を辞めると言われる患者さんがいるが、辞めてはいけない。決してお勧めしない」と。

とはいえ、職場の理解が得られないとか、とても身体がもたないとか、辞めざるを得ない状況も十分有り得るだろう。だけど治療者の前提は、あくまでも「仕事をしながら治す」であり「治しながら仕事をする」なのだ。治療法も使う薬も、その前提をもとに考えられる。

がんは入院して治す、治すことだけに集中し他は犠牲にする、今はそんな時代じゃないんだと、つくづくショックだった。

 

(2)理不尽


バランスのよい食生活、質のよい睡眠、適度な運動、禁煙、禁酒etc. ガンにかからないためにすべきことは、他の病気を回避するためにすべきことと同じだ。

だが、これも医師ははっきり断言した。「…という健康的な生活をおくっても、ガンにかかる人はいる」。

わかるけど、これって、ものすごく理不尽じゃないの。

 

人それぞれ生まれつき弱いパーツはあるし、生活環境や仕事やストレスは十人十色だから、同じような健康的な生活を送っても、ガンになる人もいればならない人もいる。これは理解できる。だが、非健康的な生活をしているのにガンにならず、健康的な生活の人がガンになる、これは理不尽だ。

ガンにかかったとき、「禁煙していればこんなことにならなかったのに」と悔やむか「たばこなど吸ったこともないのに」と怒るか、どっちがいいか。前者なら、悔やむけど納得はできる。後者の怒りはもって行き場がない。

いずれにしても、かからないにこしたことはないんだけど。

 

(3)統計上2人に1人はガンにかかる。そして寿命が200歳なら···


2人に1人は知っていたが、これ以上に驚きだったのは、「人間の寿命が200歳だったら、全員ガンにかかる」という医師の言葉。

これも明確に断言された。

つまり、人の細胞は、老化とともに必ずガン化する。ある意味、「老化=ガン」?

 

…がっかりした。

 

 

 

 

 

 

つまらない 生きてる限り 苦に次ぐ苦

鞠子

 

 

ナミダのクッキング - にほんブログ村