夕べ、NHKの『ニュースウオッチ9』を観ていて、色めき立った。

田中正良キャスターが「……カン、ハツ入れず……」って言ったんだよ。

カンとハツの間に、わざわざ一呼吸入れて。それも思いっきり堂々と。

NHKのキャスター、それもこの方、確か記者。それが「間髪入れず」を知らないとは。知らないどころか、「間」と「髪」の間を切って読むとは。

 

真剣に、抗議の電話、入れようかと思うほどの揚げ足取り的興奮だった。

 

だが待てよ。少しの逡巡もなく「カン、ハツ入れず」とおっしゃったし。あんなに堂々と間違えるなんて、ありえんし。

もしかしたら「カンハツ」という読み方もあるんか? …と思って調べたら…… え、うそ?正しくは「カンハツ」?もっと正確に言えば「カン、ハツ」と区切る?

 

全然知らんかった。

この『ニュースウォッチ9』を観るまで、ずっと「間髪入れず」は「カンパツ入れず」と読んでいた。ましてや「間、髪入れず」と区切るのが正しいなんて、思ってもみなかった。

 

「慮る」が「おもんばかる」じゃなくて「おもんぱかる」が正しいことは知っていた。漢字の読み方の中に半濁音があるのって珍しいし、なんか不自然。「おもんばかる」の方が自然なのに、意味的にも「ぱかる」より「ばかる」の方が合ってるのに、と勝手に思っていたが、「間髪入れず」に関しては、「かんぱついれず」となにげに読み、半濁音が入っているのにちらとも疑ってなかった。

 

抗議の電話、しなくてよかった。したら大恥をかくところだった。

いやぁ、田中キャスター、ごめんなさい。

田中さんの「間、髪入れず」はパーフェクトでした。

勉強になりました。

 

 

 

 

 

浅薄な 知識披露し 恥をかく

鞠子

 

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