昨日、定例のスタッフ会議があったのだが、なんとなく後味が悪い。
仲間入りして一年強のオトコ後輩。
以前から、上司のパワハラまがいのご指導が大変気になっていた。私が彼なら「立ち直れない」と気をもんでいた。だがしかし、最近、私自身、気持ちが相当変わってきた。
このオトコ後輩、傷ついているのか傷ついていないのか、全然わからないのである。
パワハラまがいの指導であっても、なかに具体的な仕事の内容を示しているものがあったりする。例えば、「A社、B社、C社に電話して、確認をとれ」みたいな。
A・B・C社共に、電話しずらい相手でもなければ、嫌なことを言わなければならないわけでもない。会議後、即、電話すれば済む。ところがなぜかこれをしないのである。
だから次の会議のときには、当然、激怒される。
これまでも、こういうパターンが何度もあった。
私自身も、彼に提案した具体的な仕事があるのだが、まだやれていない。というか、たぶんやらずに済ませる。指摘したら、「そうですね」と言って気のない仕事をしてお茶を濁すと思う。
かといって、抽象的な仕事(←ゼロから考えて案を出せ、とか、自分なりの見解をまとめろ、とか)が得意というわけでもない。私たちからすれば、若さと経験の少なさを逆に生かして、突拍子もないアイデアが出てくるのを期待している部分もあるのに、それもない。
で、それを指摘されても反発するでなし、沈み込むでもなし。
あせったり動揺したり、どうしていいかわからないと途方にくれたり、そんな感じが全然見られない。
会議終了後、普通にあくびしたりしている姿を見ると、本心は完全にしらけきり、熱くなっている上司をバカにしてんじゃないかと思ってしまう。
だがしかし、あれだけパワハラチックに言われているんだから、もしかして心の中に鬱積しまくって、いつか大爆発するんじゃないかとも思ってしまう。
職場内に二人だけのときなど、豹変しやしないかと私は恐怖心さえ抱いてしまう。
とりあえず彼の何十倍も経験があるので、心構え的なことやテクニック的なことなど、伝えられることはあるんだけど、スルーされるのも、心の中にためられるのも怖いので言えない。
昨日の会議で、つるし上げられる彼を目の当たりにしても、以前のように気をもまなくなった。
皮肉な話だが、そういう意味では私自身、気持ちが楽になった。
抱えない 他人の苦しみ 他人の幸
鞠子