ときどき通る国道の際に、議員サンのポスターが掲げられている。お顔が何となく、西村経済再生担当大臣に似ている気がして、つい見てしまう。そうしてたびたび見ているうちに、お顔より、キャッチコピーが気になって仕方なくなった。
そのキャッチコピー『走る!川口』(←「川口」は仮名。念のため)
きっと「抜群の機動力」をPRしたいのだろう、と思う。問題・課題には、即対応する。走って対応する。そういう意味なんだろう。
でもな、走るってことは、息が切れる、ってことなんだよな。それに、歩かなくちゃ見えないこと、走ったら見落としてしまうことも多々あるんだよな。
要は川口氏、短期決戦型。長期にわたっての粘りには欠ける――って判断するのはヒネクレてる?私。
でも、西村大臣似の川口氏、いかにもそれっぽいんだもの。
これは全く別の道沿いにあるポスターなのだが、某政党のトップのほぼ全身が映ったその横に載っているキャッチコピーも、めちゃ気になる。
そのキャッチコピー『やさしい政治』
きっと、私たち、弱者や困窮者に手を差し伸べます、というようなイメージなんだろうが、「政治?簡単、簡単」、あるいは「甘々な政治」という意味にも取れると考えた私はやっぱりヒネクレが過ぎるのだろうか。
でも、そもそも「やさしい」という形容詞は「政治」を修飾しない、と思う。ただ、語感はいい。だからこそ、雰囲気にだまされた気になる。
ついでにもうお一方の政治家さん。
とあるお宅の玄関先に「連絡事務所」と記した立て看板があり、にこやかにほほ笑む顔写真、そのお顔の下に「松下政経塾出身」と、わざわざ。
リーダーシップを学んできました、という表示なのだろうが、やっぱり違和感、ある。これならまだ「走る!川口」の方が、人となりを表している気がする。
…で結局、「走る!川口」「やさしい政治」「松下政経塾出身」は、効果としては「○」なのか「×」なのか。
…などととつらつら書きながら思った。
違和感って結局、「ヒネクレ」とほぼイコール、だわ。
その人が走ろが歩こがそれが何
鞠子