コロナ禍、さまざまな「寄付」が行われている。
少しでも力になれれば···という善意も、これを機に名前が売れれば···という下心も、この際、アリだと思う。だけど前から微妙に気になっていた。正直、「もらってもいらないもの」じゃないかと思われる寄付物。
地元の大学病院に千羽鶴2束が贈られた。贈ったのは、郵便局の連絡会なる組織。メンバーである一郵便局長の発案とのこと。
最前線で力を尽くしてくれている医療従事者に感謝を込めて···という善意は十分理解できる。千羽鶴の持つ意味もよくわかる。だが、優先順位としてどうなのか。贈呈するためにマスコミを呼び、院長を登場させる、ってどうなのか。
不用意な怪我をしない、コロナも含め、病気にかからないよう努力する、さらに医療従事者に余計な時間を取らせないーーこんな「形のない感謝」の積み重ねこそ大切だと思うし。。
「物」で表すなら、やっぱりお金であり、感染予防に役立つグッズであり、なくてはならない日用品、だと思うし。
私の地元の中学校の体育館。西側の道に面した窓、1ガラスに1字ずつ文字が記されていることを、昨日、通りがかって初めて知った。
続けて読むと、
「医療従事者の皆さんへ。守ってくれてありがとう」
この道の突き当たりは県立病院であり、多くの医療従事者が往来する。
この窓エールと千羽鶴贈呈式、どちらが「真の感謝」を届けられるか。
私がもし医療従事者だったら、どちらがうれしいか。··
···なこと考える私は意地が悪すぎるか?
郵便局連絡会は、今後も5つの病院に千羽鶴2束ずつ贈呈するらしい。
心中で手を合わせるのも感謝也
鞠子