この新聞広告、パッと見て、何が目についたかと言えば、
「うちの息子でも『結婚』できました」
でも? うちの息子でも?・・・この「でも」は強烈だ。
夫婦とおぼしき年配の男性と女性が大写しになった写真の横に、そう大書きしてある。
いったいどんな息子なのか。
夫婦の写真の上に、こんな羅列があった。
「48歳」「農家」「高卒」「年収300万」
なんとストレートな表現。だがしかし、わかった、これ以上の説明はいらないと思う私に、この広告を非難する権利はない。
でも非難したくなる気持ちを抑えられないこの明記。
「プランにより異なります」(鞠子注:利用料金のこと)
「クーリングオフ制度あり」
「お世話が難しい場合はお断りする場合があります」
利用料金が異なるプラン、内容はどう違うのか。年代別・年収別・学歴別・職業別…もしかしたら、容姿別なんて項目があったらたまらないなあ。
御世話が難しい場合、とはどんな場合なのか。ここにはとても書けないような差別的な項目しか思いつかない。
クーリングオフも、もちろん気になる。
結婚相談所のこの広告で、ひとしきり考えてしまった。
文面・写真・「両親向け無料相談実施中!!」など、明らかに、息子や娘の結婚に悩む親向けの広告だ。
決して安くはない利用料金を払ってまでも、嫁や婿、はては孫を希望する人々が一定数いるという現実。
切ないなあ、世の中は。
交際を怒った親が恋探し
鞠子