確か年明け頃「数年に一度か二度の寒気が来る」と言われた気がするが、積雪量だけで言えば、このあたり昨日今日の方が多い。
正式発表はともかく、わが家のポストの上は、今朝、ゆうに20センチは積もっていた。
1年に数回とはいえ、このあたり、雪は毎年ほぼ間違いなく降り、1度や2度は積もるわけで、特に珍しいことではない。だけど、いまさら知ったり気づいたりで、なかなか感動したりする。
出勤前、わが家は駐車場前の雪をざっとでもどけないと、車が出せない。
完全防備で外に出た。駐車場前、真っ白。ところが、とい面のお宅の駐車場は、ポツとも雪が積もっていない。南向きだから。昼間の日光の当たり具合でこれほど差が出るわけだ。
出勤途中、県道南進。一本の県道なのに、場所によって「凍結」していたり「水浸し」だったり「シャーベット」だったりする。水道管のせいかガス管のせいか、あるいは土の成分のせいか、地面の温度が全然違うことが歴然とわかる。
さらに進むと、敷地内に大きな木がある会社を通り過ぎる。この木、縦にも横にも枝を張っていて、とてもバランスのいい形をしているのだが、葉は一つ残らず落葉している。その枝々が雪を積もらせている姿がとても美しい。
中学校の校庭に張られた高いネットフェンスが雪を抱え、精密な幾何学模様に見える。
3階にある職場の窓からみる雪が、まったく花びらが散っているみたく見え、なんともロマンチック。
うん、やっぱり雪もたまにはふらなくっちゃ。
豪雪地帯に住む人々にとってはやっかいで、ときには命が脅かされることもあるわけで、こんな悠長なことを言ったらにらまれそうだけど。
…てか、ロマンチックな気分の前に、仕事しましょう。